和歌山県の自殺率 全国最悪に

06月07日 17時41分

去年1年間に県内で自殺した人は197人となり、人口10万人あたりの自殺者数の割合=「自殺率」が全国で最も高くなったことがわかりました。

和歌山県の自殺率が全国最悪となったのは初めてです。

厚生労働省が、7日公表した人口動態統計によりますと、県内で去年1年間に自殺した人は、前の年より18人多い197人でした。
この結果、人口10万人あたりの自殺者の割合=「自殺率」は21.2と、前の年を2.1ポイント上回り、全国で最も高くなりました。
和歌山県の自殺率が全国最悪となったのは初めてです。

県では、ことし1月から生きづらさを感じている人を対象に平日の午前9時から午後5時まで専門の職員がスマートフォンの無料通話アプリ、「LINE」での相談を始めました。

また、ことし4月からは電話相談を24時間に拡大したほか、県内にいる人がインターネットで「死にたい」や「自殺の方法」などと検索した場合にはGPSの位置情報を使って相談窓口を案内する取り組みも行っています。

県では、2022年までに自殺率を16.4以下にする目標を掲げています。

障害福祉課の更家広一課長は「悩んでいる人を1人にせず相談できる場所を作ることが大切だ。1人でも自殺者を減らせるよう取り組んでいきたい」と話しています。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/wakayama/20190607/2040002903.html