【野球】広島に募る危機感「日本一になれない」高橋礼崩せず

<広島2-4ソフトバンク>◇8日◇マツダスタジアム

広島がソフトバンクに連敗して2カード連続負け越しが確定し、1カ月ぶりに3連敗となった。

5月は球団の月間勝利記録を塗り替える20勝4敗1分けの快進撃で首位固めに入ったが、交流戦は1勝4敗の最下位。2位巨人との2・5ゲーム差は変わらないが、
一時の勢いが止まった。

ソフトバンク先発高橋礼を攻略できなかった。3回に菊池涼の左犠飛、4回に安部の右前適時打で2点を奪ったが、下手からの頭脳的な投球を捉えきれず、
7回6安打で2点を取るのがやっと。前日7日は最速161キロの千賀に7回0封され、この日は変則右腕に抑えられた。東出打撃コーチは「高橋礼は(打力の高い)
パ・リーグ防御率2点台の投手。あの2人を打てないと日本一になれない」と危機感を募らせた。

やりたい野球を相手にやられたことも、もどかしい。好投手を足で揺さぶりたかったが、明石、甲斐、川瀬に盗塁を決められ、甲斐にはセーフティーバントまで
決められた。緒方監督は会見場に姿を見せず、広報を通し「また明日切り替えてしっかりやるだけです」とコメントを残した。会見に応じないのは今季2度目。
悪くなった流れを、もう1度変えたい。【村野森】

日刊スポーツ
https://www.nikkansports.com/m/baseball/news/201906080000916_m.html?mode=all