【韓国在郷軍人会】軍団長解任請願に反対「戦争で勝つため普段から実戦のような厳しい訓練を行わねばならない」[6/10]

「指揮権を揺さぶり安全保障体制を危険にさらす」

 韓国大統領府国民請願サイトに「行き過ぎた体力訓練と休暇制限によって兵士たちを苦しめている現役の軍団長(陸軍中将)を解任してほしい」との書き込みが行われたが、これに対して大韓民国在郷軍人会は9日「厳しい訓練は軍人の本分」として請願の内容に反対する考えを示した。

 大統領府の請願掲示板には先日から「ある中将が非常に非合理的な形で部隊の運営、指揮、命令を行い、多くの若い兵士たちを苦しめている」「特級戦士になれなかった兵士に対しては休暇や外泊を制限した」などの書き込みが掲載され、これに対する議論が起こっていた。

 これに対して在郷軍人会は「驚愕(きょうがく)を禁じ得ない」とした上で「軍は戦争に備えるために存在する集団であり、戦争で勝つため普段から実戦のような厳しい訓練を行わねばならない」と主張した。在郷軍人会はさらに「厳しい教育訓練は軍人の本分であり、戦闘員の生存の保障と国民の生命を守る最善の道だ」「強い軍隊を育成するため実戦に近い訓練はもちろん、兵士たちの体力などを錬磨する指揮官の指揮権は必ず守られねばならない」などとも主張した。

 在郷軍人会は「軍は士気を食べる集団だ。彼らの士気を下げ、指揮官の指揮権を揺るがす行為は最終的に軍の戦闘力を弱体化し、安全保障を危険にさらしてしまう」とも主張した。

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/06/10/2019061080022.html
朝鮮日報朝鮮日報日本語版 2019/06/10 10:00