【大麻ボカン】大麻合法化で膨らむ危険、濃縮物の米密造現場で爆発急増

https://jp.reuters.com/article/usa-drugs-idJPKCN1T70F1

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2019年6月9日 / 09:39 / 12時間前更新
焦点:大麻合法化で膨らむ危険、濃縮物の米密造現場で爆発急増
Andy Sullivan
[サンディエゴ 4日 ロイター] - 5月5日午後、大学生のジョン・ナスダーフトさんがサンディエゴ郊外の自宅でテレビを観ていたとき、相次ぐ爆発で家が揺れた。1つ角を曲がったサニー・ミドウ・ストリートに面した近隣の家から火の手が上がっていた。

炎に包まれた男性が、通りに走り出てきた。

近所の人がガーデニング用のホースで男性に水をかける中、介抱を試みた18歳のナスダーフトさんは、「彼の皮膚はまるで溶け落ちたように見えた」と当時の状況を語った。

炎の原因はすぐに捜査当局によって特定された。マリファナ大麻)濃縮物を密造しようと試みた結果、ブタンガスが爆発したのだ。この濃縮物は「ハッシュオイル」もしくは「ハニーオイル」と呼ばれるもので、ベープペンやキャンディ、ワックスなど人気上昇中の方法で使用することができる。

今回の爆発は、大麻カウンターカルチャー(対抗文化)からメインストリームへと移行する中で、高まっている危険性について物語っている、と警察当局はロイターに語った。医療用、嗜好品としてのマリファナが33州とコロンビア特別区で合法化される中で、このドラッグの新たな使用法を人々は発見しつつあるのだ。

調査会社ニュー・フロンティア・データによれば、2018年9月時点で、全米の合法マリファナ市場103億ドル(約1.1兆円)のうち、濃縮物が3分の1近くを占めており、2015年からシェアが2倍に拡大している。

マリファナ使用が合法化されているカリフォルニアやコロラドといった州では、州の認可を受けた事業者が、数十万ドルもする高度な装置を使ってハッシュオイルを製造している。
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