【産業スパイ】明らかになったファーウェイの盗み方 競争力を得るための手段と倫理観の境界線があいまいな企業文化 

WSJが明らかにしたファーウェイの盗み方|奥山真司の地政学アメリカ通信」
https://youtu.be/7hZ_oYNCP2c

紹介されてるウォールストリートジャーナルの記事
https://blog.goo.ne.jp/jiuhime007/e/5cc18abd27530e6424f9dfeb361c458e

ファーウェイによる窃取疑惑、元社員らが語る詳細

競争力を獲得するための手段と倫理観の境界線があいまいな企業文化が浮き彫りに


 2004年夏のある日の夕刻、シカゴでの通信機器展示会スーパーコムのイベントが閉幕する際の出来事である。現場にいた人々の話によると、中年の中国人来訪者が、ほとんど無人となった展示ブースの間を歩き始めた。
そして、高価なネットワーク機器のふたをポンと開けると、内部の回路基板の写真を撮ろうとした。

 警備員が男性の行動を制止し、メモリースティック、写真、AT&Tに帰属するデータや図表が記されたノート、富士通ネットワークコミュニケーションズやノーテル・ネットワークスなど6社のリストなどを押収した。

 男性はイベントのスタッフに対し、エンジニアのZhu Yibinと名乗った。首から提げた名札には「ウェイファー(Weihua)」と記されていた。これについて男性は、勤務先である華為技術(ファーウェイ=Huawei)の前後のつづりが逆になったと説明した。通信分野の調査会社

ライト・リーディングの共同創業者であるピーター・ヘイウッド氏によれば、このエンジニアは翌日、しわだらけの服をまとい当惑した様子で現れ、米国に来たのはこれが初めてで、撮影禁止というスーパーコムのルールを知らなかったと語った。

 ライト・リーディングのイベント取材の一環としてこの男性のインタビューを行ったヘイウッド氏は、「ジェームズ・ボンドとは正反対の印象の人物だった」と振り返り、「彼は何か悪事を企んでいる人物とは思えなかった。しかし、そう印象づける知恵を持っていたのだろう」と語った。

(中略)

 2002年から2003年にかけてファーウェイのスウェーデンのオフィスで契約エンジニアとして勤務していたロバート・リード氏は「彼らは技術を盗むことに全精力を傾けていた」「マザーボードを盗んで持ち帰り、分解して模倣するといった作業だ」と語っている。