フェアリーリング研究で特許出願 ヒトの皮膚の細胞に活力を与える作用が。癌への効果や農作物の成長促進についても研究開発進める

フェアリーリング研究で特許出願

*ソース元にニュース画像あり*

http://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/20190611/3030003102.html
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リング状に色濃くなった芝生の一部にキノコができる「フェアリーリング」という
自然現象の研究で発見された新たな化合物について、研究を続けている静岡大学と民間企業は
保湿など化粧品としての効果が期待できることを突き止め、特許を出願したことがわかりました。
この化合物の実用化は初めてで、来年3月までの製品化を目指すとしています。

フェアリーリング」という自然現象について、静岡大学の河岸洋和教授の研究チームは、
芝生に感染したキノコの胞子が菌糸となって同心円状に成長し、輪の先端で作り出された
植物の成長を促す化合物が円状に、濃く、高く繁茂させる作用をもつことを解明しました。

これについて東京・中央区にある化粧品の原料会社が調べたところ、
ヒトの皮膚の細胞に活力を与える作用があることもわかり、6月6日、
静岡大学と共同で化粧品としての特許を出願したということです。
会社によりますと、この化合物を使った化粧品は、肌の細胞の生まれ変わりや
保湿などの効果が期待できるとして、引き続き安全性の試験を行い、
来年3月までの製品化を目指すということです。

河岸教授らは、ほかの大学の医学部や別の企業と連携して、がんへの効果や
農作物の成長促進についても、研究開発を進めることにしています。
河岸教授は
「『妖精が輪を作り、踊る』と伝えられる不思議な現象が役立ち嬉しい。
食糧危機などを救う化合物になってほしい」と話しています。

06/11 12:51