【サンモニ】青木理、芸人の安倍首相訪問に疑問「権力との距離感おかしい。偉そうな人を茶化しお笑いで庶民が溜飲を下げるのが本来の姿」

9日放送のTBS系「サンデーモーニング」(日曜・前8時)で吉本芸人が6日、首相官邸安倍晋三首相(64)を表敬訪問したことを報じた。

 4月20日に安倍首相が吉本新喜劇に出演したお礼に、西川きよし(72)、池乃めだか(75)、すっちー(47)、吉田裕(40)、NMB48・吉田朱里(22)、ビスケッティ・佐竹(36)が訪問。安倍首相のものまねで知られる佐竹が、首相の椅子に座り、出演者と握手をする“お約束”の中、首相が登場した。

 今回はG20大阪サミット(6月28~29日)に伴う交通規制などに吉本興業が協力。その縁もあって首相の吉本新喜劇出演、今回の表敬訪問が実現した。訪問の最後にすっちーと吉田裕が得意の“乳首ドリル”を敢行し、“交通規制すんのか~い”とPRすると、安倍首相は「体を使っていただいてありがとうございます」とほほえみながら反応。西川は「(安倍首相に乳首ドリルを)やりたかったな。衆参同時(選挙)あんのか~いって」と突っ込みを入れたが、安倍首相はニヤリと笑うだけだった。

 今回の訪問をスタジオでジャーナリストの青木理氏は「お笑いタレントの方々がああいう形で首相に会うとか、以前、新喜劇に首相を呼んだりとか。最近、首相の動静を見ているとアイドルタレントの人たちと食事されたりとか、ご自由なんですけど、芸能とかお笑いの人たちっていうのは、権力との距離の取り方というかね、本来は政治とか権力とかえらそうな人たちを茶化してお笑いにして庶民が溜飲を下げるっていうのが本来の姿じゃないかって思っているので芸能っていうもののね。何かその距離感も少しおかしいんじゃないですかって小言みたいですけど一言言いたいなと思いました」と指摘していた。

 この意見に司会の関口宏は「確かに笑いの原点は風刺でね。チャップリンっていう人がどう生きたかを見ていただくとそれがよく分かるんだろうけど」とコメントしていた。

6/9(日) 9:36
スポーツ報知
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