【福井】明治神宮奉納前のびょうぶ絵公開=100年後まで見られない?-福井県立美術館

明治神宮奉納前のびょうぶ絵公開=100年後まで見られない?-福井
JIJI.COM 2019年06月08日13時36分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019060800158&g=soc

 木々に囲まれた太陽と紅葉の中に浮かぶ月-。2020年に創建100年を迎える明治神宮(東京都渋谷区)に
今夏奉納されるびょうぶ絵が、福井県立美術館(福井市)で23日まで特別公開されている。
奉納後向こう100年はお目にかかれない可能性が高いとされる。

 日本画家の手塚雄二東京芸術大教授(66)が約2年半かけて制作した「明治神宮内陣御屏風(日月四季花鳥)」は
六曲一双(半双縦113.2センチ、横327.8センチ)。
同神宮が祭る明治天皇昭憲皇太后を太陽と月で表現し、神宮の森をイメージした葉と共に、四季の移ろいを越前和紙の上に岩絵の具で描いたという。

 「明治の『明』は日と月から成っている」という神職の独り言をきっかけにイメージが浮かんだと話す手塚教授は
「大変なプレッシャーの中から生み出した」と振り返った。
 奉納後は、明治神宮創建以来一度も公開されていない近代日本画の巨匠
下村観山(1873~1930年)のびょうぶ絵に代わり、ご神体の後ろに置かれることになる。

明治神宮に奉納されるびょうぶ絵について解説する制作者の手塚雄二東京芸術大教授(左奥)=7日、福井市福井県立美術館
https://www.jiji.com/news2/kiji_photos/20190608at03S_p.jpg