【朝鮮日報】 G20まであと3週間、韓国政府が認めない対米日中ロ外交の崩壊 [06/08]

習近平訪韓中止、日本との会談も不透明…G20目前に4大国との外交がマヒ状態

「大阪での主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)」まであと3週間だというのに、韓国政府は日本をはじめとする主要国との首脳会談開催すら確定していない状態だ。これは危機的な韓国の外交の現状を示している。

韓国政府は長い間、習近平中国国家主席訪韓に力を入れてきたが、結局実現に至らなかった。韓米首脳会談もファーウェイ(華為技術Huawei)・南シナ海終末高高度防衛ミサイル(THAAD)・防衛費など敏感な懸案が多く、「地雷原を歩く」雰囲気の中で行われるだろうという見方がある。

ところが、韓国大統領府と外交部(省に相当)は「多くの努力をしている」「慎重に楽観している」など実体のない修辞を繰り返すばかりだ。

匿名希望のある元外交部次官は7日、「我々が何十年もかけ積み重ねてきた外交トップ4国(米中日露)との関係がこのところ1つ、また1つと崩れていっているように思う。さらに大きな問題は、政府当局者がこのような事態の深刻さに気付いていない、あるいは認めもしないことだろう」と語った。

■日本とは「いさかい」ばかり…韓米日共助揺らぐ

大統領府の高位関係者は同日の記者懇談会で「戦後最悪」と評されている韓日関係について、「(そのような主張に)同意しない。今この瞬間も韓日関係改善案のため政府の見地からいろいろと悩み、努力している。何を根拠に韓日関係が最悪だと考えているのか。韓国が日本の要求をすべて受け入れないから韓日関係が悪化したとか、韓国が関係を放置しているという論理、韓国が原則(日本に対する基本姿勢)を放棄すべきだという主張は受け入れられない」と述べた。

両国関係の行き詰まりで直撃弾となった強制徴用判決などの歴史問題で一歩も譲らないという意味だと解釈できる。この大統領府関係者は「韓日両国は国交正常化以降のどの政権でも歴史問題で関係が順調ではなかった」とも言った。

こうした雰囲気の中、G20サミットでの韓日首脳会談開催が可能かどうかはまだ不透明のままだ。外交消息筋は「通常、G20サミット1カ月前には主要国との二国間会談日程は確定していなければならない。特に、今回のG20サミット開催国・日本との会談が未定なのは異例だ」と話す。

韓日両国は5日にも東京都内で外務省局長級協議をしたが、強制徴用判決や水産物問題をめぐって神経戦ばかり展開した。すぐに解決するのは難しい問題でギクシャクし、肝心の韓日首脳会談の開催問題はろくに話し合いすらできなかったのだ。

2019/06/08 09:41
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