【社会】アニメ制作会社を告発、3000万円脱税容疑 国外の下請けに発注したのに国内会社に発注したように偽装 

アニメ制作会社を告発=3000万円脱税容疑-東京国税

 国内取引と国外取引の税制の違いを悪用し、消費税約3000万円を脱税したとして、東京国税局が消費税法違反の疑いで、アニメ制作会社「ティーエーピー」(東京都杉並区)と、実質経営者の熊瀬哲郎氏(68)を東京地検に告発していたことが10日、関係者への取材で分かった。

 関係者によると、ティー社は別のアニメ会社から受注した原画や動画の制作を、消費税が掛からない中国や韓国の下請け業者に発注したのに、複数の国内会社に発注したように偽装。
 消費税の控除額を水増し申告し、2018年6月までの2年間で、計約3000万円の納付を免れた疑いが持たれている。

 国内会社はいずれも熊瀬氏らが代表を務めるペーパーカンパニーで、熊瀬氏はティー社宛ての虚偽の請求書を作成。
 納付を免れた3000万円を、ティー社の事業資金や、私的な住宅ローンの返済費に充てるなどしていたという。

時事通信 2019年06月10日11時36分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019061000427